《岸辺露伴は動かない》NHK実写ドラマ化決定記念!!ジョジョの奇妙な冒険の「岸辺露伴」の魅力を徹底分析します!!!《スピンオフ》
祝!!実写ドラマ化!!!
こんにちは!!たこやきです。
ご存じの方も多いと思いますが、人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ短編集、
「岸辺露伴は動かない」
が、ついにNHK様で実写ドラマ化です!!!
これはめでたい、酒ッ!飲まずにはいられないッッ!!!
5部アニメが放送終了してからというもの、生きがいを無くし抜け殻のようになっていた私に、
ついに髪が、いやさ神が微笑んでくれました。
今回、この大変喜ばしいニュースを記念して、
ジョジョの奇妙な冒険の名物キャラクター、岸辺露伴の魅力について、
たこやきなりに徹底分析したいと思います。
始めに:「岸辺露伴は動かない」って、どんな作品?
まず、ご存じない方の為にも、そもそも「岸辺露伴は動かない」ってどんな作品なのかを説明します。
「岸辺露伴は動かない」は、大人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部に登場する名物キャラクター、
「岸辺露伴」
を主人公に置く、スピンオフ作品集です。
そもそも第1話である「懺悔室」は、
1997年当時の少年ジャンプ連載陣が、本作品とは無関係の短編を掲載するという企画の中から生まれた作品でした。
企画のルールが「現連載のスピンオフ・外伝は禁止」だったので、あくまで露伴をストーリーテラーとして採用しました。
なので、第1話は露伴はほとんど何もしません。なので、
「動かない」
になったわけですね。
「懺悔室」のエピソードはサイコーに面白いので、
ぜひ皆さんご一読を!!!
善悪さえ超越ッ!自由に生きる「自分勝手」さ
まず第一の魅力は、その自分勝手さ、自由さに対するあこがれを感じられる点、かと思います。
露伴は常に、
自分がどうしたいか、自分の信念に反していないか、
を自分の行動・言動の主軸としています。
ですので、相手の顔色をうかがって言葉や態度を選んだり、やりたいことをあきらめたりしません。
あの有名なセリフ(参考:上のやっつけイラスト)、
「だが断る」
のシーン、ご存じでしょうか?
あのシーンはジョジョ41巻、露伴が「噴上 裕也」の「ハイウェイ・スター」との戦いに敗れ、
近くにいた主人公の「東方仗助」をおびき寄せれば助けてやる、と仲間を売るように言われたシーンで、使われました。
「だが断る」のあとは、
「この岸辺露伴が最も好きな事のひとつは 自分で強いと思っているやつに「NO」といってやる事だ…」
と言っています。
このセリフに、露伴の性格が強くにじみ出てると思いませんか?
権威・権力になびかない強さ・傲慢さ、反骨精神、ですね。
露伴は社会的にも金銭的にも十分成功していますし、強力なスタンドも持っています。
誰かに媚びへつらったり、頼ったりせずとも、十分贅沢して生活していけます。
また、露伴は良い漫画を描く、という点に関しては異常なまでにストイックです。
これは、良い漫画さえ描いていれば、自然と読者に支持される、という、彼の承認欲求の根源、なんだと思います。
良い漫画を描くことさえブレなければ、自分は人やお金に縛られず、好きに生きられる。
これが、露伴の強さ、自由さの源なのではないでしょうか。
彼は、私たちがこの社会に強く蔓延る多くのストレスの源から、完全に自由です。
そんな彼の自由さに、私たちはうらやましさを感じるのかもしれませんね。
また、私が好きなエピソードの中に、とても露伴らしい1シーンがあります。
今回ドラマ化する「岸辺露伴は動かない」の1作品目、「懺悔室」。
大好きな内容で、この話がドラマ化しないのは実に残念です。
詳しくはネタバレになるので触れませんが、
ラストで露伴は、劇中の人物をスタンド「ヘブンズ・ドアー」で救えたと思うのですが、一切手出しをしませんでした。
理由の一つは、あくまでこの物語の主人公は劇中の人物であり、露伴はストーリーテラーであったから、というところもあったのでしょう。
ですが、露伴は決して同情や正義感で行動する人物ではないから、が正しい解釈なのでは、と思います。
おそらく露伴は、
「男を救うことが真の解決にはならないような気がするし、数年後どうなったか取材すれば、漫画のネタになるかもしれない」
と考えたのではないでしょうか。
実に露伴らしいエピソードだと思っています。
意外に熱血漢
ストイックな漫画家であり、かつスマートな体型や知的な言動から、かなりクールでドライな印象を受ける露伴ですが、
実際のところ、かなりの熱血漢です。
ジョジョの奇妙な冒険 第4部のエピソードに、「ジャンケン小僧がやってくる!」というお話があります。
ここで登場する敵、ジャンケン小僧こと「大柳 賢(おおやなぎ けん)」ですが、
露伴とのスタンドバトル(ハイテンションなジャンケン対決)で敗北し、「ヘブンズ・ドアー」でスタンド能力を封印されてしまいそうになります。
ここで大柳 賢は抵抗し、
「自身の精神が他人の命令に左右されるくらいなら」
と道路に飛び出し事故死を選びます。
その際、露伴は
「ぼくはそういう「まるで劇画」っていうような根性を持ってるヤツにぐっとくるんだ」
と言い、迫りくるトラックの前に自ら飛び出します。
この時、露伴は極めて強運な状態にあったから轢かれなかった、自分の強運で大柳 賢を救った、というオチでした。
冷静沈着な露伴ですが、意外と少年マンガらしい熱血漢なところも持ち合わせています。
そんなギャップも、露伴の人間らしさ、親近感につながっているのだと思います。
ほとんど無敵のスタンド能力
岸辺露伴のスタンド、「ヘブンズ・ドアー」は、簡単に説明すると、
相手を本に変えてしまう
能力です。
顔や体の皮膚が本のページのようにめくれていきます。
本にされた相手は多くの場合気絶し、気絶しない場合も体はほとんど動かなくなり、会話程度しかできなくなります。
本に書かれた内容は、
「その人物が今まで経験してきたこと、今考えていることの嘘偽りない真実」
です。これにより、露伴は相手の人生・思考をすべて知ることができます。
また、その本に命令を書き込めば、それは必ず現実の事となります。
「記憶を失う」「自殺する」なども有効であり、中には「イタリア語がしゃべれるようになる」「時速70kmで吹っ飛ぶ」など、人間には不可能な命令さえ、必ず実現します。
本にする条件は、初登場時は
「露伴の描いた生原稿を見た、相性のいい人間だけが本になる」
というものでしたが、回を重ねるごとにパワーアップしていき、
「相性は関係なく、生原稿を一枚でも視界に入れれば発動」
「空中に描いたキャラクターを視界に入れれば発動」
「スタンドのビジョンが発現するようになり、スタンドのビジョンが触れれば発動」
とドンドン緩くなっていきます。
ここまで読めばお判りでしょう、「ほぼ無敵」です。
戦う相手との相性もあり、露伴が苦戦するシーンは多いのですが、
普通に考えて殆どの敵は瞬殺、ですよね。
「ほしいスタンドランキング!!」といったYoutubeチャンネルなどでも、いつも1位か上位のランキングに位置し続ける、
ジョジョワールドの中でもトップクラスの、魅力的なスタンドです。
原作者のアバター
岸辺露伴は、原作者である荒木飛呂彦先生の、ある意味で代弁者になります。
「岸辺露伴は動かない」の第1話「懺悔室」や、「岸辺露伴 グッチへ行く」などは、作品内ではほとんど露伴は目立たない存在であり、ストーリーテラー、狂言回しの役割を担っています。
これはある意味、作者の代わりに物語の司会進行を携わる、原作者のアバター的存在、と言えるのではないでしょうか。
もちろん、原作者は、
「自分と露伴は全く性格は違う、よく初対面の人に露伴の様な人物を思われて身構えられる」
と言っています。
ですので、荒木先生の分身、と言うよりは、荒木先生の考える
「一つの理想的マンガ家像」
なのではないか、と私は思っています。
自分の理想像に、自分の作品の進行を任せる。
そうすることで、露伴は物語の登場人物でありながら、こちらの現実世界への橋渡し役にもなっており、
ある意味メタ的な存在、と言えます。
露伴を通じて、読者は作品世界や荒木先生とのつながりを感じることができる。
そんな超越的存在としての魅力が、露伴の魅力なのかもしれません。
ある意味で、岸辺露伴は荒木先生の分身、
スタンドのようなものなのかも、しれませんね。
いかがでしたでしょうか。
少しでも、岸辺露伴及び岸辺露伴は動かないの魅力が、伝わったでしょうか。
ジョジョワールド内で最も好きなキャラクター、岸辺露伴について日頃考えていたことを明文化するのは、
私としても大変楽しい作業でした。
半面、私の考えを伝えきれないな、という「表現することの難しさ」にも気づかされた、良い経験をさせていただきました。
皆様が年末、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない」を楽しまれる一助になれれば、そして願わくば、未読であればコミックの方も読んでいただければ、これ以上の喜びはありません。
では、奇妙な世界を、お楽しみください。
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