《難解スタンド能力を解説》ジョジョ第6部・ストーンオーシャンの意味不明スタンド！「ケンゾー」の「ドラゴンズ・ドリーム」について、分かりやすく解説します！！

2021-08-242022-02-03

おはこんばんわ！たこやきです。

今回は、ジョジョの奇妙な冒険　第6部　ストーンオーシャンにおける、最も最も最も最も最も最も意味不明ィ、マギィー！なスタンド・・・

「ドラゴンズ・ドリーム」の能力についてと、本体「ケンゾー」について、分かりやすく説明します！

敵スタンドの解説になりますので、やはりネタバレ要素満載です。未読のかたでネタバレを避けたい方は、要注意です！！

ではさっそく、解説していきますね。

解説：本体「ケンゾー」とは？

本体名	ケンゾー
スタンド名	ドラゴンズ・ドリーム
年齢	78歳
囚人番号	ME-25846
刑期	合計280年
略歴	カルト宗教の教祖で教団員34名を焼死させ、ひとり生き残る。カンフー、太極拳、茶道に通じる。
健康の秘けつ	8時間半の睡眠・毎朝1杯の尿療法（肝心なのは続けること）

「ケンゾー」は、ジョジョの奇妙な冒険　第6部　ストーンオーシャンに登場する、敵スタンド使いです。

主人公「ジョリーン」が刑務所に収監中に収容された「厳正懲罰隔離房（ウルトラセキュリティハウスユニット）」にて、おそってきた刺客のひとりです。

「ホワイトスネイク」がはなった刺客ですが、ホワイトスネイクによりスタンド能力を与えられたわけではなく、刑務所内で、自力でスタンド能力に目覚めたようですね。

アナスイの解説によると、1969年秋、当時37歳のケンゾーは カルト宗教の教祖をしており、入信者にはハリウッドスターもいたほどの流行の宗教だったようです。

ですが活動内容に問題があり、警察・FBIの介入により追い詰められたケンゾーは、34名の信者とともに集団焼身自殺をはかります。

そのさい、ケンゾーひとりがガレキによって炎と煙に守られ、瀕死の重傷ではあるものの助かり、刑務所へ収容されました。

解説：スタンド「ドラゴンズ・ドリーム」の能力は？

スタンド名	ドラゴンズ・ドリーム
破壊力	なし
スピード	なし
射程距離	なし
持続力	A
精密動作性	なし
成長性	なし
能力	東西南北の方角には、「吉」と「凶」がある。 「ドラゴンズ・ドリーム」は、その「吉」「凶」の方角を教えてくれるスタンド。 「ドラゴンズ・ドリーム」の教える事は100％正しい。 ケンゾーじじいは、火事で一命をとりとめたあと、 40年かけて、しかもスタンド能力として才能を開花させてという事。

ケンゾーのスタンド、「ドラゴンズ・ドリーム」は、

幸運な「吉」の方角と、不幸な「凶」の方角を教えてくれるスタンドです。

基本的には、2つの使い方があるようです。

安全な「吉」の方角を知り、身を守る

一つは、ケンゾーが敵の攻撃から身を守る使い方、です。

このときケンゾーは、方角を見るための円盤の上に「ドラゴンズ・ドリーム」を乗せます。

すると「ドラゴンズ・ドリーム」は、ケンゾーにとって安全な方角を示します。

その方角は、なにが起きても絶対に安全な方角です！

そこにいる限り、仮に機関銃の一斉掃射でも、爆弾の爆風でも、ダメージ一つ負うことはないのです！

戦闘において、これほど有能な能力、そうそうないと思います。

危険な「凶」の方角を知り、致命の一撃を与える

もう一つの使い方は、ケンゾーが攻撃するとき、です。

ケンゾーは「ドラゴンズ・ドリーム」を敵の方へ飛ばし、敵にとって危険な「凶」の方角を指すよう指示します。

「ドラゴンズ・ドリーム」が敵の「凶」の方角を指示している状態で、ケンゾーが「ドラゴンズ・ドリーム」に触れる、またはケンゾーにより追い詰められた敵が「ドラゴンズ・ドリーム」に触れると、

「凶」の攻撃は決定してしまいます！！

もうかわすことも、防ぐこともできません。

さまざまな偶然が重なり…最終的には、致命的な攻撃として敵の身に降りそそぐのです！

それは例えば、

「ドラゴンズ・ドリームにふれた腕が敵をなぐり飛ばし、電気イスまで吹っ飛ばされ、スイッチも勝手に入って、感電死」

とかいう、突拍子もない現象として、現れます。

ケンゾーの攻撃は基本、空手・太極拳をルーツとした肉弾戦です。

生身の、78歳の老人としては驚異的な身体能力をもつケンゾーじいさんですが、さすがに対スタンド戦では勝てません。

攻撃力・防御力で近距離パワー型スタンドに劣るケンゾーですが、

相手の攻撃を「吉」の方角でかわすことで、防御力をカバー。

相手の「凶」の方角からの致命の一撃でとどめを刺すことで、攻撃力をカバー。

これが、ケンゾーの「暗殺風水」なんです。

攻防一体、もぉ、無敵ですよね。

能力についての考察

ドラゴンズ・ドリームは、レアな「未来予知系」スタンド！

ジョジョにおいては、いくつか似た系統のスタンド能力があります。

例えば、DIOのザ・ワールドや、ディアボロのキングクリムゾンのような「時間操作系」が有名な系統です。

他の系統として、「未来予知系」と言える系統があると思います。

たとえば、マンガの形で未来をするボインゴの「トト神」や、10秒後の未来を見ることができる、ディアボロの「エピタフ」などが当てはまります。

ケンゾーの「ドラゴンズ・ドリーム」は、この「未来予知系」のスタンド能力、と考えられます。

この能力系統はかなりレア、かつ強力な系統です。

しかも、ジョジョの世界観において、きわめて重要な意味を持つ能力系統なんです。

ジョジョの世界観においては、

「運命は決定しており、変えることはできない」

という、「運命決定論」がその根底にあります。

運命・未来が決定しており、変えることができないという概念は、ジョジョのストーリーで明確に語られていなかった第3部の時点、 ボインゴの「トト神」における預言は絶対、という設定で初めて採用されました。

その後も第4部の吉良吉影「キラークイーン」第3の爆弾、「バイツァ・ダスト」や第5部のディアボロの「キングクリムゾン」の「エピタフ」、スコリッピの「ローリングストーン」など、重要なキャラクターの能力として登場しています。

運命は決定しており、吉凶の方角も決定している。

「ドラゴンズ・ドリーム」は、それらを読み解くことができる、という能力であることから、「風水」「吉凶の方角」という形で未来を予知できる「未来予知系」のスタンドなのだろう、と推測できます。

でもなんで、一介の敵キャラに過ぎないケンゾーに、これほど重要なスタンド能力が使われたんでしょうか？

これはあくまで私の推測ですが、荒木先生の「ストーンオーシャンも、『運命との闘い』なんだよ」というメッセージだったのではないか、と思うのです。

このあとプッチ神父は、新たなスタンド「メイドインヘブン」を手に入れ、

「人類が運命を知り、受け入れたうえで人生を全うする天国の時」

を実現するのが最終目的だったことが明らかになります。

運命を受け入れる道を選ぶプッチ神父と、あくまで自ら運命を切り開こうとする、ジョリーンたち。

そのジョジョにおける運命決定論とその対立軸を再確認するために、ケンゾーの能力は「未来予知系」を採用されたのでは、と考えています。

オマケ情報

「ケンゾー」の名前の由来は？

デザイナー高田賢三によるファッションブランド、「ケンゾー」が元ネタになります。

フランス・パリ1区サントノレ通り北側ヴィクトワール広場に本店がある、そうです。

ジョジョ第6部のキャラクター名の多くは、既存のファッションブランドからとられています。

エルメェスとか、アナスイとか、ですね。

ちょっとファッション関係はよくわからないんですが、有名なブランドなんですかね？

「ドラゴンズ・ドリーム」の 名前の由来は？

イギリスの画家、「ロジャー・ディーン」2008年出版の画集、「ドラゴンズ・ドリーム」が元ネタのようです。

余談ですが、この「ロジャー・ディーン」のイラストは、ジョジョ第1・2部アニメのエンディング曲に採用されていた、

「イエス」の「Roundabout」のパッケージデザインを担当した方です。

「イエス」はイギリスのプログレッシブ・ロックバンドで、 「ロジャー・ディーン」 はイエスの第6のメンバーとさえ言われた方だそうです。

「イエス」の「Roundabout」は、ある意味ジョジョアニメのヒット要因のひとつと言えると、個人的には思っています。

最高にカッコいい曲ですので、アニメと合わせてぜひ聴いてみて下さい。

「燃えよドラゴンズ・ドリーム」のタイトルの由来は？

名作映画、「燃えよドラゴン」からきています。

1973年、香港・アメリカ合作の、カンフー映画です。

主演は「ブルース・リー」。キレッキレのアクションがカッコいい、最高に熱くなれる映画ですよ。

対ケンゾー戦は、この「燃えよドラゴン」を意識したカンフーアクションが多用された、アクション性の高い戦闘シーンが魅力です。

《まとめ》

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