《あらすじ・ネタバレ注意》祝、映画化!!「岸辺露伴、ルーブルに行く」を徹底解説します!!
おはこんばんちわ!ジョジョ大好き!荒木飛呂彦作品大好き!岸辺露伴は俺の嫁!たこやきです。
さてこのたび、ジョジョの歴史において、実に記念すべき決定がなされました。
そう、「岸辺露伴 ルーブルへ行く」の実写映画化です!
最近毎年、年末年始にNHKで放送されていたドラマ、「岸辺露伴は動かない」シリーズの映画版なのですが、
ドラマ版がかなりいい出来でしたので、映画も相当気になりますね。
今回は、実写映画化を記念して「岸辺露伴 ルーブルへ行く」の原作について、その概要とあらすじ、そして見どころについて解説していきます。
多少のネタバレを含みますので、原作・映画を見るまでは、ネタバレは嫌だ!!という方は、ご注意ください。
では、ぜひ最後までお読みください!!
概要
まず、「岸辺露伴 ルーブルへ行く」について、作品発表の背景・概要について説明します。
① 総ページ数123 ページ、全編フルカラー!
この作品、短編作品としてはかなり長い、総ページ数123ページ、しかも全編フルカラーという、異例の作品です。
123ページというと、大体一般的なマンガの単行本1巻分に相当します。
まるまる1巻分、すべてフルカラーという豪華仕様です!
フルカラーなのは、最初は海外向けとして発売された、ということで、海外のコミックは基本フルカラーだからなのでしょうね。
しかも、いつもの突飛な色遣い(空の色がピンクとか)は抑えられ、荒木作品としては比較的常識的な色遣いがなされており、そういった意味でも荒木作品としては異色の内容となっております。
② 初版はフランス語版のみ、後ほど日本語版が発売
こちらの作品、2010年3月下旬に、フランスのパリにある美術館、ルーヴル美術館内の書店で発売が開始されています。
当時は当然、フランス語版のみです。
4月8日にフランス語版が、国内一般販売になりました。
日本語版は、2011年5月27日に発売。
フランス語版が国外で先行発売されて、日本語版が遅れて発売されたという、極めて異例の作品です。
③ 「ルーブル美術館」とのコラボ作品
この作品が製作されるきっかけとなったのは、ルーブル美術館側の企画、でした。
ルーブル美術館は、2005年より、フランスの漫画文化である「バンドデシネ」を取り立てる企画「バンドデシネ・プロジェクト」を行っていました。
このプロジェクトに日本のマンガを採用したいと考えたルーブル美術館は、2009年、日本の漫画家、荒木飛呂彦にオファーを送り、この作品が作られることとなったのです!
そう、この作品は、あの世界最高クラスの美術館である「ルーブル美術館」からのオファーで作られた、コラボ作品なのです!
すごくないですか!?
2009年に、この作品の複製原画の一部がルーブル美術館に展示されました!
日本のマンガ家の複製原画が、ルーブル美術館に展示されたんですよ!?もちろんこれは日本の漫画家としては初!さすが荒木先生!!!
この作品を作成するにあたり、ルーブル美術館は取材を含め、あらゆる協力を惜しまないといった姿勢でしたが、条件もありました。
その条件は、ルーブル美術館を題材とした作品を作ること。きわめてシンプルですね。
簡単なあらすじを紹介!
始まりは、露伴が17歳の時・・・
物語は、露伴の回想シーンから始まります。
岸辺露伴が17歳の時。かれの祖母が経営する借家に入居した女性、「藤倉 奈々瀬」と出会うところから始まります。
ミステリアスな魅力を持つ、年上の人妻、藤倉 奈々瀬。
まだ若い露伴は、彼女にひかれていきます。
そんな中、彼女から奇妙な話を聞きます。
「この世で最も黒い絵」。
この世で最も黒い絵が、ルーブル美術館にある、と聞くのです。また、その絵の作者は「山村 仁左衛門」という、300年前の絵描きだ、とも。
その後、藤倉 七瀬はいなくなってしまいます。露伴の淡い初恋の思い出とともに。
-10年後、露伴はふと、「藤倉 七瀬」と「この世で最も黒い絵」を思い出し、ルーブル美術館に取材を申し込むー
露伴は、「この世で最も黒い絵」を見つけることができるのでしょうか?「この世で最も黒い絵」の正体とは?「藤倉 七瀬」と絵の関係は?
・・・とまあ、簡単なあらすじは、こんなところです。
原作・映画の見どころを紹介!
見どころ①:あのルーブルからのオファーで描いた作品!
ルーブル美術館は、フランスの首都パリにある、世界的にも超!有名な美術館です。
世界中から毎年800万人以上ものひとが訪れる、世界でもっとも入場者数の多い美術館です。このことは、ジョジョ第6部でもDIOが触れていますね。
かの有名な「モナリザ」を始め、「ミロのヴィーナス」「サモトラケのニケ」などといった超メジャー級の美術品が、無数に展示されています。
モナリザと言えば、吉良吉影を思い出す方も多いでしょう。ルーブル美術館とジョジョは、以前からとても縁が深かったことが伺えますね。
そんなルーブル美術館ですが、上でも述べたとおり、「岸辺露伴ルーブルに行く」はあのルーブル美術館からのオファーで執筆されたといういきさつがあります。
美しく幻想的なルーブル美術館、その中に収められた「もっとも黒い絵」、絵が巻き起こす奇妙な出来事。
すべてが幻想的にマッチしており、今までの荒木作品にない美しさをかもしだしてくれています!
見どころ②:「もっとも黒い絵」とは?
今回の出来事の中心にあるアイテムは、「もっとも黒い絵」です。
これは露伴がかつて出会った女性、「藤倉 奈々瀬」が会話の中でふと露伴に伝えた、奇妙な絵。
御神木から作り出した染料で描いたとされるこの絵は、現在ではルーブル美術館のバイヤーが購入し、保管しているとのこと。
当然、露伴はこの絵と染料に興味を持ち、ルーブル美術館を訪れることになるのですが…
荒木作品に出てくる時点で、この「もっとも黒い絵」、絶対にヤバイに決まってますよね。
この絵が持つ特性は何なのか?この絵が露伴にどんな出来事を起こすのか?絵はその後、どうなってしまうのか!?
物語のキーアイテム、「もっとも黒い絵」の存在に、ワクワクが止まりません!!
見どころ③:露伴の初恋!?
今回の作品は、書き出しは露伴の回想シーンから始まります。
その内容は、荒木作品には珍しく、淡く切ない「初恋の物語」。
岸辺露伴が17歳の時、出会った「藤倉 奈々瀬」という女性に心惹かれる露伴。
相手は若き人妻。
恋に翻弄される、若き青年時代の露伴という絵は、今までのジョジョ・岸辺露伴シリーズにはなかった、とても新鮮な設定です。
見どころ④:意外!デビュー前の、まだ弱気な露伴!
物語の冒頭は、まだ若く、漫画家としてデビューもしていない、自信のない露伴が描かれています。
担当編集者に駄目だしされていたり、藤倉 奈々瀬の言動に振り回されたりと、今までの「わが道を行く」露伴像からは随分違った、普通の青年・露伴を見ることができます。
個人的な余談《自慢?》
この作品、私にとって極めて思い出深い作品なんです・・・。
私は2010年のGWに、フランスはパリに旅行に行ったことがあります。
ちょうどこの作品「岸辺露伴 ルーブルへ行く」が発表され、パリの美術館「ルーブル美術館」にて販売、および美術館にて原画の展示がされた年でした。
当時、「ルーブル美術館」の外にある売店に、「岸辺露伴 ルーブルへ行く」が平積みでおいてありましたよ。
ただし、日本語版は無く、フランス語版のみの販売でした。フランス語なんぞ読めないわたしですが、とりあえず購入して帰国しました。
よって、私の手元には全く読めない「フランス版」と、2011年に国内にて発売された「日本語版」の両方があります。
いかかでしたでしょうか?原作の雰囲気、つかんでいただけたでしょうか?
当記事で原作に興味がわいた方は、ぜひ以下のリンクより、コミック版・電子書籍版を購入して、ご一読ください。
では、また次の記事をお楽しみに!!
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