毎月定額しか予算無し!でも「-5%投資法」をやりたい!!「ドルコスト平均法」とどっちが良い!?S&P500、NASDAQ100、レバナス(QLDで代用)、TECL、SOXLで調べてみました!
おはこんばんちは!たこやきです。
今回は、一般的な長期投資の手法である ①「ドルコスト平均法」と、投資系Youtuber「ゆう」様のチャンネル、「【投資塾】知らないより知っていた方が役立つ話」で提唱されています ②「▲5%投資法」を、私の事情で少しルール変更しました「変則5%投資法」で運用した場合のパフォーマンスを比較してみました!
意外な結果となりましたので、ぜひご一読ください!!
初めに
まず、私の資産運用の前提条件をお話しします。
私は平均的な収入の、給与所得者。
投資は怖い!ギャンブル!というのが、私の家族の認識です。
そんな中、どうにか説得して毎月iDECO・積み立てNISAで、S&P500連動投資信託を5万円程度購入しています。
その他に、どうにか誤魔化しつつ、毎月1~3万円程度を捻出して資産運用にあてている現状です。
毎月頑張っても、3万円程度しか資金を捻出できません。もちろんボーナスも手を付けることができません。
こんな方、他にも結構いらっしゃるのではないでしょうか!?
さて、「5%投資法」は、毎月の積立投資のほかに、「一括」で投資するタイミングを計る投資手法です。
詳しくは、こちらのYoutube チャンネルを参照してください。
当記事の検証は、チャートアプリ「TradingView」の自作インディケーターで行いました。
今回検証に使用したインディケーターに興味がある方は、下のリンクをご参照ください。どなたも無料で、コピペで使えます。
極めて有用な投資手法なのは、動画内で丁寧に解説してくれています。ぜひ活用したい手法です。
しかしこの手法、「5%ルール」発動時に一括購入するのには、ある程度の資金を捻出する必要があります。
私にはこれが難しいのです!
そこでこのDIOは考える・・・毎月3万円の余剰資金、どうしたら効率よく運用できるのか?と・・・。
無い知恵絞って考え付いた運用方法が、こちら。
検証する投資手法
① 「ドルコスト平均法」で、毎月$300分、ETF(投資信託)を購入する方法
② 毎月$300を証券口座に入金し、「5%投資法」のルール発動時に、1年分($3,600)のETF(投資信託)を一括購入する方法
さあ、「毎月3万円の余剰資金、さっさと購入する方がいいのか、「5%ルール」発動まで貯めておいた方がいいのか!」どっちが効率いいのでしょうかっ!?
といった検証内容です。
ボーナスは手を付けられない!とか5%ルール発動時に追加資金が捻出できない、という私の用な境遇の方には、参考になる内容だと思います。
結論から:いずれも「ドルコスト平均法」の方が、パフォーマンスが高い!?
先に、結論から言ってしまいます。
極めて意外なことに、
「『ドルコスト平均法』の方が、パフォーマンスが良い」
という結果になってしまいました。
・・・これでは、機械的に自動購入するだけでよい、ほったらかしの「ドルコスト平均法」の方が、楽だしオトクってことになってしまいます。
・・・でも、動画内でも5%投資法の優位性は証明されていましたし・・・どういうことでしょうか?
詳しくは最後の考察にて説明しますが、「検証条件」が違うのが、最大の違いかと思います。+
通常の「5%投資法」条件・結果
通常の「5%投資法」の検証条件は下のとおりです。
① 毎週積立($50)
② 一括投資の金額は、積立1年分($50×52週=$2600)
③ キャッシュポジションは、積立1年分の”3~5倍”用意する(多い場合で▲5%ルールは3回ほど点灯する)
④ 検証期間:2000年1月~2020年6月(1069週)
この②の一括投資が、私にとってはネックです。③のように、年間に$2600×3回を用意しなければいけません。ボーナスの一部を一括投資できればよかったのですが…。
そして、積立+5%投資法による投資結果がこちら。
積立金額(週) | $50 |
一括投資 | $2,600 |
投資元本 | $126,250 |
時価評価 | $300,983 |
評価益額 | $174,733 |
評価益率 | 138% |
参考に、積立のみの場合がこちら。
積立金額(週) | $50 |
月換算 | 約23,000円 |
積立週数 | 1,069 |
投資元本 | $53,450 |
時価評価 | $113,422 |
評価益額 | $59,972 |
評価益率 | 112% |
投資元本が倍以上開いていますが、その分成績は優秀です!
やはり「5%投資法」は魅力的な投資手法ですね♪これは期待できます!!
「変則5%投資法」の検証条件
今回検証しました「ドルコスト平均法」と「変則5%投資法」の比較検証条件を詳しく書いておきましょう。
① 毎月300$を積み立て
② 「ドルコスト平均法」:毎月最初の月曜日、始値で、残高で買えるだけ購入。残高はストック
③ 「変則5%投資法」:先週の終値から今週の終値が-5%以上が確定したら、終値で、$300×12か月=$3600分購入。残高が$3600に足らない場合は、買えるだけ購入。残高はストック
④ 検証期間:2010年4月5日~2022年8月26日(648週)
⑤ 検証対象ETF:「SPY(S&P500)」「QQQ(NADAQ100)」「QLD(NASDAQ1002倍レバレッジ、仮想レバナス)」「TECL(情報技術セクター3倍レバレッジ)」「SOXL(半導体指数3倍レバレッジ)」。
⑥ QLD、TECL、SOXLの「5%ルール」判定は、NASDAQ100にて判定する。
「変則5%投資法」検証結果
さて、今回の検証条件で検証した結果がこちらです。
積立 | 変則5%投資法 | |
積立・貯蓄金額(月) | $300.00(以下略) | $300.00(以下略) |
投資元本 | $44,700(以下略) | $44,700(以下略) |
時価評価 | $86,444 | $76,021 |
評価益額 | $41,744 | $31,321 |
評価益率 | 93% | 70% |
積立 | 変則5%投資法 | |
時価評価 | $126,396 | $112,273 |
評価益額 | $81,696 | $67,573 |
評価益率 | 183% | 151% |
積立 | 変則5%投資法 | |
時価評価 | $305,702 | $194,968 |
評価益額 | $261,002 | $150,268 |
評価益率 | 584% | 336% |
積立 | 変則5%投資法 | |
時価評価 | $512,060 | $339,153 |
評価益額 | $467,360 | $294,453 |
評価益率 | 1046% | 659% |
積立 | 変則5%投資法 | |
時価評価 | $388,150 | $290,952 |
評価益額 | $343,450 | $246,252 |
評価益率 | 768% | 551% |
・・・あれれ?、5つのETF全てで
「ドルコスト平均法の方がパフォーマンスが良い」
という結果になりました。
レバレッジETFなら、下落時購入によるメリットがより大きいかと思いましたが・・・惨敗です。
・・・これはどういうことなんでしょうか?私なりに考察してみました。
考察
では、結果の考察をしていきます。私が考えるに、理由はこんなところかと思います。
① 「5%ルール」発動時に、まとまった金額で購入できていない
② 口座残高がまだ少ない、運用開始初期のころの購入数が少なかった
まず「5%ルール」が発動した日付と、発動した日までに貯まっていた口座残高、SPY購入ロット数について下に記します。
日付 | SPY購入前の口座残高 | 購入ロット数 |
2010/5/7 | $600 | 5 |
2010/7/2 | $344 | 3 |
2011/8/5 | $4,237 | 29 |
2011/9/23 | $1,055 | 9 |
2015/8/21 | $14,133 | 18 |
2016/1/8 | $12,076 | 18 |
2018/2/9 | $16,121 | 13 |
2018/3/23 | $13,021 | 13 |
2018/12/21 | $12,367 | 14 |
2020/2/28 | $13,197 | 12 |
2020/3/13 | $9,942 | 13 |
2020/3/20 | $6,441 | 15 |
2020/10/30 | $5,109 | 11 |
2022/1/21 | $6,017 | 8 |
2022/6/10 | $4,013 | 9 |
2022/6/17 | $505 | 1 |
2022/9/2 | $739 | 1 |
17回あったS&P500指数の「5%ルール発動」のうち、目標の$3,600分購入できなかった回数が5回もあります(上の表、赤太文字部分)。
特に、口座残高の少ない最初の2回が、購入数が少ないです。そりゃそうですよね…。
運用年数が多いほど運用成績は上がるはずですので、初期のころに購入できなかったのはとてももったいないですね…。
「変則5%投資法」、改善点は無いのか?
現状の方法では、投資開始初期の資金不足はどうにもなりません。頑張って入金しろ!ってことになります。
でも、後半の資金不足、何とかならないでしょうか…。
そこで考えたのが、
「レバレッジ▲5%投資法」
です!
この「レバレッジ▲5%投資法」については、今記事とコンセプトが別ですので、別のページで解説していきます。
ご興味ある方は、下記リンクより確認してみて下さい。
「ドルコスト平均法」と「-5%投資法」、積立だとどちらが高パフォーマンスか?S&P500、NASDAQ100、レバナス(QLDで代用)、TECL、SOXLで調べてみました!:まとめ
・ 通常の「-5%投資法」は、一括投資の優れた手法である
・ 「-5%投資法」では、「5%ルール」発動時に、年間積立金額分の購入が必要
・ 「5%ルール」は、多い場合で年3回ほど発動する。よって、年間積立金額×3回の余剰資金が必要になる
・ 「変則5%投資法」検証:月々定額しか予算が用意できない場合、①「ドルコスト平均法」で定額積み立て購入する ②貯蓄して「5%ルール」発動時に一括購入する のいずれが高パフォーマンスとなるのか、バックテストしてみた!
・ 「変則5%投資法」結論:毎月定額しか用意できないなら、『ドルコスト平均法』の方がパフォーマンスが良かった!!
・ 株式・ETF等はリスクを伴う金融商品です!あくまで自己責任で購入を…。
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