《感染対策 アフターコロナ》新型コロナウイルス、ワクチンの有効期間が短い?接種後も安心できない3つの理由!!
おはこんばんわ!たこやきです。
わたしは、本業はしがない医療従事者です。2021年5月31日現在、日本では数少ない「コロナワクチン2回接種済み」。
ワクチンも打ち終わって、とりあえず一安心!このまま日本でワクチン接種が進めば、今まで通りの生活が戻ってくる!!
・・・と思っていたのですが、色々調べてみまして「全然安心じゃない」ような気がしてきましたので、今回記事にしてみました。
あくまで私見であり、また医師でも感染症の研究者でもありませんので、ひとつの見解として、参考にしてください。
また、誤解ないように書いておきますが、私はあくまで「ワクチン接種 推奨派」です。
明らかに、メリットがデメリットより大きいと考えていますので、多くの方にワクチンを接種していただきたいと考えています。
ワクチン接種後も、安心できない3つの理由とは?
あくまで私見ではありますが、結論から述べると
「コロナ発生前の生活は、完全には戻らない」
と思います。
どうしてそう思うようになったか、理由を述べていきますね。
理由①:ワクチンの効果が、あまり長続きしない可能性がある
新型コロナワクチン、効果バツグン!
現時点で、日本で接種が進められている新型コロナウイルスワクチンは、
「ファイザー社製」と「武田・モデルナ社製」の2種類になっています。
どちらも効果に大きな差はなく、感染を防ぐ確率は
ファイザー社製:95%
武田・モデルナ社製:94%
と高い有効性を持っています。
これはとても良いニュースですね!
ワクチンの有効性とは、正確には
「ワクチン未接種の人の感染率を100としたとき、ワクチン接種済みの人が感染を防げる割合」です。
ワクチン未接種の人の感染率が100%なわけありませんから、94・95%の有効性というのは、高い確率で感染を防げるわけです。
インフルエンザワクチンの有効性が20~60%(型により大きく差がある)であることを考えると、コロナワクチンは極めて高い有効性があると言えます。
ワクチンが効く期間が短い?
ワクチンの効果は十分高いことは分かりました。しかしワクチンについてもう一つ、肝心なことがあります。
有効期間ですね。
どんなに効き目の高いワクチンでも、すぐ効かなくなってしまっては意味がないですよね。
新型コロナワクチンの有効期間なんですが・・・、まだ世に出て日が浅いこともあり、よくわかっていません。
厚生労働省は、「不明」としています。
一部報道では、抗体価(コロナに対する免疫をつかさどる抗体というたんぱく質の血液中濃度)は、少なくとも半年ほど高い値を持続するとか、最長8か月持続するなどの研究結果があるとされています。
情報元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210408/k10012962211000.html
情報元:https://www.cellspect.com/article36
最長8か月というのは、かなり心もとないですよね。
せっかくワクチンを打っても、半年~8か月しか持たないとなると・・・マスクなしの生活にはもどれませんね。
いわゆる免疫が付くには、その病原性物質に対する抗体を、覚えておく必要があります。
原因は不明ですが、菌やウイルスの種類によって、この記憶しておける期間が大きく違います。
例えば水疱瘡やはしかなどはほぼ一生続くので、一度かかればほぼ2度と感染しません(例外はあり)。
ですが、例えばインフルエンザは数か月しか持続しません。
理由の一つには、「変異」が挙げられます。
ウイルスの型が「変異」すると、今まで記憶していた抗体が効きにくくなったり、全く効かなくなります。
そしてウイルスにより、「変異」のしやすさには大きな違いがあります。
インフルエンザウイルスなどは毎年流行する型が違うので、さまざまな型をブレンドしたワクチンを販売しています。
その他にも、そもそも抗体を記憶しやすい病原体、記憶しにくい病原体というのがあるらしいです。
コロナウイルスは変異しやすいですし、もしかすると抗体を記憶しにくいのかもしれません。
理由②:インフルエンザと違い、季節が関係ない
似たような病気であるインフルエンザは、冬に流行し、他の季節はほとんど感染を起こさない特徴があります。
ですが新型コロナは、ほとんど季節に関係なく感染を起こす特徴があります。
インフルエンザだったら冬になる前にワクチン接種し、冬季のみ感染対策をすれば感染リスクを軽減できます。ですが新型コロナに関しては、感染対策が1年中必要になるわけです。
冬だろうが夏だろうが感染するし、ワクチンも半年くらいで切れちゃうんじゃ・・・1年中安心できないですよね。
理由③:治療薬が存在しない
世界中でワクチン接種が十分に進んだとしても、感染リスクは0にはなりません。
また、かかってしまった場合は重症化・後遺症発生など、大変重いリスクを背負うことになります。
そこで重要なのが、かかってしまった場合の治療方法です。
かかっても直せるのなら、みんな安心してお出かけできますよね。
なのですが、新型コロナウイルス感染症の治療は、今のところクスリがありません。治療方法は「対症療法」のみです。
かかっても治せないのでは、感染が怖くて元通りの生活は送れないですよね。
これからの世の中、どうなってしまうの?
新型コロナウイルスは、なくならない
ここまで世界中にひろまった、新型コロナウイルス。
今後もこのウイルスが、世界からなくなることはないでしょう。
今まで私たち人類が撲滅できたウイルスって、「天然痘ウイルス」だけなんです。
天然痘は、ウイルスに触ることで感染します。
ですが新型コロナウイルスは、空気中をただようウイルスが、呼吸器系に入ることで感染します。いわゆる「空気感染」ですね。
なので新型コロナウイルスは、カンタンに人から人へと感染していきます。
しかも新型コロナウイルスは比較的変異しやすいため、感染力や重症度の悪化、ワクチンやクスリへの抵抗力の獲得などが、早い期間で起こってしまうのです。
インフルエンザやエイズなど、ほとんどの感染症を制御できていない私たち人類。
新型コロナウイルスを撲滅できる可能性は、現時点ではほぼ0でしょう。
ワクチンは毎年接種になる、あるいは年2回接種もあり得る
ワクチンの効果は十分。でも有効期間が短い。1年中、いつでも感染する。
じゃあ、ワクチンを打ち続けるしかないですよね。
おそらく今後、新型コロナワクチンを毎年打つことになると思います。
インフルエンザワクチンと同じですね。
有効期間が短いのと、1年中いつでも感染するのを考えると、ひょっとしたら年2回くらい、打たなければならないかもしれません。
ワクチン接種は2回で1セットですので、年2回接種なら合計4回の注射です。
仕事や学校を休むのもそこそこ大変ですよね・・・。
もし毎年接種になれば、国も無料で全国民に接種、なんて財政的に無理でしょう。
来年からは、インフルエンザワクチンのように、高齢者や基礎疾患のある方限定で、費用の一部を負担するというスタイルにしていくのではないでしょうか。
そうなると来年以降、自己負担で接種する人は少ないでしょうから、ワクチン接種率は下がるでしょう。
結局、ワクチン接種だけでは、感染の不安がない生活は訪れない気がします。
治療薬の開発が絶対必要
インフルエンザでしたら、タミフルやイナビルなど、ウイルスが増えるのを抑えるクスリが多数、存在します。
ですが、新型コロナウイルスに効くクスリは、今のところありません。
新型コロナウイルスについても、恐らく今後、クスリが多く開発されていく事でしょうが、いつになるのか、どの程度効くのかは分かりません。
よく効くクスリが早くできること。そして十分な量が出回ることが、生活の正常化には全体必要です。
けっきょく大切なのは、ひとりひとりの感染対策!
ワクチン接種だけでは不十分、クスリもない。
では結局、どうすればいいの!?ってことですが・・・。
つまるところ、ひとりひとりの感染対策を徹底する、これしかないと思います。
手洗い・消毒、人込みを避ける、マスク着用、3密を避ける。
要するに、今後も当分、今の生活が続く(2021/5/31現在)ってことになる、と思います。
アフターコロナ、新型コロナウイルスの発生により、世界は大きく変わりました。
この変化に対応しつつ、その中でも生活を楽しめるよう、生活スタイルを柔軟に変化させていかなければならないわけです。
でもいい加減、居酒屋でバカさわぎしたいなぁ・・・。
まとめ:コロナ前の生活は戻ってくるの?
- 結論:戻らない
- 理由①:新型コロナのワクチン、効果は十分だが有効期間が短い可能性が高い
- 理由②:季節性がなく、1年中感染を起こしうる
- 理由③:治療薬がまだない
- 結局、手洗い・消毒、人込みを避ける、マスク着用、3密を避けるといった、基本的な感染対策が当分必要!