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《投資初心者 必見!》無料チャートアプリ、「TradingView」のインジケーターを自作する ~ ①移動平均線を3本同時表示する

2022-08-15

チャート見てるおじさん

おはこんばんわ!たこやきです。

たこやきは、ホントにお遊び程度にですが、株式投資をしています。

2019年末から「つみたてNISA」をはじめまして、2020年から米国ETFを主軸とした、主に長期分散投資をしています。

そんな中、使いやすいチャートアプリを探していて、たどり着いたのが「TradingView」です。

リアルタイムで、世界中の株式・債券・コモディティ・仮想通貨の値動きをリアルタイムで把握できて、機能も豊富、とってもベンリ!!

ですが、無料会員ですと、インジケーターを最大3つまでしか同時表示できません。

もっとも代表的なインジケーターである「単純移動平均線」を、短期中期長期で3本表示させたら、もう何も表示させられないんです(出来高は無料で表示)。

一つのインジケーター枠で、3本同時表示できればいいのにな・・・、と思い、いろいろ試行錯誤しましたので、結果をご報告させていただきます。

結論から言ってしまうと、

TradingViewで、PineScriptを編集して、ひとつのインジケーターで移動平均線を同時に3本表示する、オリジナルのインジケーターを作れば良い」

ということです。

方法などを、詳しく解説していきますね。

TradingViewのインジケーターは、自作できる!

チャートアプリ「TradingView」には、標準でも大量の内蔵インジケーターがあって、それでも十分な分析が可能です。

ですが、TradingViewには、自分で独自のインジケーターを作ったり、自分の考えた取引手法を過去の株価から検証するための機能が備わっています。

その機能のことを、「Pine Script」と言います。ようは「プログラム」です。

今回のように、有料プランをケチりたい場合は、ひとつのインジケーターに複数のインジケーターを詰め込んでしまえばいいわけです!

そう聞くと、「え~、プログラム組まなきゃいけないの?ムズカシそう・・・」と思ってしまうかもしれないですが、そこまで難しくないです。

特に今回やってみた「移動平均線を3本同時表示」は、ほとんどコピペで済んでしまうという内容でした。誰でも作れると思うので、参考にしてみて下さいね。

TradingViewでインジケーターを自作する手順

自作手順①:まずは、TradingViewを起動する

では、さっそくTradingViewを開いてみましょう。

PCでは各種ブラウザでも開けますし、PC版のアプリもあります。

他にもAndroidスマホ版、i-phone用のアプリもあります。

必要なソフトを入手してくださいね。

同じアカウントであれば、編集内容をPCやスマホで共有できますので、いつでも見れて、とてもベンリですよ。

ただし、注意しなければならないのが、

「インジケーターの中の編集は、PCでのみ可能」

ということです。

なので、これから説明する内容は、すべてPCでの操作となります。

では、まずはTOPページを表示します。

TV-00

次に、適当な株価を表示します。

tv01

今回は、S&P500インデックスに連動するETF、「VOO」を表示しています。

続いて、「フル機能チャート」をクリックします。

tv02

はい、いかにもなチャートが表示されました。

自作手順②:単純移動平均線を表示させてみる

つづいて、インジケーターの一つである「単純移動平均線」を表示させてみましょう。

「単純移動平均線」は、もっとも基本的なインディケータの一つです。

画面上部、「インジケーター&ストラテジー」をクリックします。

tv03

画面中央に、「インジケーター&ストラテジー」というウィンドウが表示されました。

このウインドウの、左側の「内蔵」をクリックし、右側の一覧をずーっと下まで行くと、

「SMA(単純移動平均)」

というインジケーターがありますので、それをクリックしてください。

tv04
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はい、いかにもな青い線が表示されました。

これが単純移動平均線です。

ちなみに、デフォルトでは「9日単純移動平均線」になっています。

これは、「前9日間の終値の平均値」を表示しているわけですね。

左上に「MA 9 close」と書いてありますが、これが今「9日単純移動平均」を表示しているよ、という意味になります。

左上の「MA 9 close」にマウスカーソルを合わせると、右どなりにいろいろと表示されますが、「歯車マーク」をおすと、設定をいろいろイジれます。

TV5-1

9日じゃ長いなー、と思ったら5日とか、自分で変えられます。

また、同じインジケーターを複数表示もできますので、これで複数の単純移動平均線を表示させられますが、

前述したように3本表示させると、それだけで他のインジケーターを表示させられなくなっちゃいます。

自作手順③:ソースコードを表示する

さて、目標はあくまで「ひとつのインジケーターで、3本の単純移動平均線を表示させる」です。

ここから、オリジナルのインジケーター作成にうつります。

まずは、左上の「MA 9 close」にカーソルを合わせて、「{ }」をクリックしてください。

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はい、下に新しいウインドウがでて、摩訶不思議な文字が表示されました。

もぉここでお布団しいて寝たくなりますが、ガマンです。

この呪文こそが、Trading Viewのインジケーターの本質「Pine Script」です。

この呪文でTrading Viewに命令をあたえ、画面にいろいろと表示できるんです。

詳しく理解するのはちょっと難しいので、説明は後にして続けていきますね。

自作手順④:インジケーターをコピーする

この単純移動平均のインジケーターは内蔵されているものなので、Pineエディタで内容の書き変えはできないようになってます。

なので、そのまんまコピーを作ります。

画面中央の右側、チャートに追加の右どなりにある「・・・」をクリックしてください。

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詳細が表示されました。

詳細の一番上、「コピーを作成」をクリックしてください。

tv09

コピーの名前を聞かれますので、テキトウなわかりやすい名前をつけてあげてください。

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はい、これで単純移動平均のインジケーターのコピーができました。

ですが今、チャート上に表示されている単純移動平均線は、内蔵の単純移動平均です。

これを消して、コピーしたあなたオリジナルの単純移動平均が表示されるようにします。

左上の「MA 9 close」「×」をクリックすると、単純移動平均が消えます。

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次に再び画面上部、「インジケーター&ストラテジー」をクリックし、

「インジケーター&ストラテジー」のウインドウを表示します。

ウインドウの左側で、今度は「マイスクリプト」をクリックすると、自分で作ったオリジナルのインジケーターが表示されます。

この中から、さきほどコピーして名前を付けた単純移動平均線のコピーをえらんでクリックしてください。

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コピーした単純移動平均線が表示されました。

自作手順⑤:コードをコピペする

tv13

これからいよいよ本番、「Pineエディタ」で中身をイジります。

Pineエディタの文章は、下のとおりです。

//@version=4
study(title="Moving Average", shorttitle="MA", overlay=true, resolution="")
len = input(9, minval=1, title="Length")
src = input(close, title="Source")
offset = input(title="Offset", type=input.integer, defval=0, minval=-500, maxval=500)
out = sma(src, len)
plot(out, color=color.blue, title="MA", offset=of

この文章を「コード」といいます。

上のコードの中で、コピーするのは太字黄色マーカーの部分です。

今回は3本の単純移動平均線を表示したいので、太字黄色マーカーの部分を2回、コピペしてください。

tv14

よくわからないと思いますが、とりあえずコピーができました。

自作手順⑥:数値やタイトルを直す

このままですと、9日単純移動平均線を3回表示しているだけなので、チャート上は何にも変わりません。

そこで、いよいよコードそのものを書きかえていきます。

コードの中身が何を意味するか、カンタンに説明すると、

「src」どの数値で平均値をとるか。もともとはclose(一日の終値)。

「offset」は表示位置です。0がふつう、-にすると左に、+にすると右に表示がずれます。もともとは0。イジる必要ありませんね。

「out」単純移動平均の計算結果を入れる入れ物です。右の式、「= sma(src, len)」が自動で計算してくれます。

「plot」は、チャート上に線を表示しろ、という命令です。()の中のコード、「out」を表示し、色は「color=color.blue」に、「title="MA"」は表示する線の名前、「offset」は表示位置ですね。

書きかえる必要があるのは、下の赤字部分です。

len = input(9, minval=1, title="Length")
src = input(close, title="Source")
offset = input(title="Offset", type=input.integer, defval=0, minval=-500, maxval=500)
out = sma(src, len)
plot(out, color=color.blue, title="MA", offset=offset)
tv15

変更した結果のコードは、下の枠内に記載しておきますね。

下に完成品のコードを記載しておきます。

面倒な方は、下のコードをコピペして使ってください。

//@version=4
study(title="Moving Average3", shorttitle="MA3", overlay=true, resolution="")

//MAshort
len_S = input(5, minval=1, title="Length_S")
src = input(close, title="Source")
offset = input(title="Offset", type=input.integer, defval=0, minval=-500, maxval=500)
out_S = sma(src, len_S)
plot(out_S, color=color.red, title="MA_S", offset=offset)

//MAmiddle
len_M = input(20, minval=1, title="Length_M")
out_M
= sma(src, len_M)
plot(out_M, color=color.blue, title="MA_M", offset=offset)

//MAlong
len_L = input(75, minval=1, title="Length_L")
out_L = sma(src, len_L)
plot(out_L, color=color.yellow, title="MA_L", offset=offset)

なお、

study(title="Moving Average3“, shorttitle="MA3“, overlay=true, resolution="")

というのは、このインジケーターの基本設定です。titleがインジケーターの名前、shorttitleはチャート左上に表示される略称ですね。変えなくてもいいんですけど、変えておいたほうが後で分かりやすいです。

最後に、保存するのを忘れないでくださいね。

画面中央右側、「保存」をクリックします。

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はい、見事に3本の単純移動平均線が表示されました!

5日が赤、20日が青、75日が黄色ですね。

歯車マークを押せば、それぞれの平均線の日数や、表示の色、表示するかどうかなども調節できますよ。

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《まとめ:TradingViewでインジケーターを自作する》

  • TradingViewは、見やすくて多機能、優秀なチャートツールです!
  • TradingViewの無料会員は、同時に3つまでしかインジケーターの表示ができない・・・・。
  • TradingViewは、オリジナルのインジケーターが作れる
  • 一つのインジケーターに、複数のインジケーターをぶっこんだ、オリジナルのインジケーターを作ろう!
  • 単純移動平均線を3つ同時表示に挑戦!ほとんどコピペで完成しました!

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