《意外と知らない豆知識》ハロウィンってどんなイベント?起源についてわかりやすく解説!!
皆さん、ハロウィンってイベント、ご存じですか?
あれでしょ、10月31日に、おばけコスプレするイベントでしょ?
最近見かけるようになったよねー。
ええ、私もそんな風に思っていました。でも今回、ハロウィンのイラストを描くにあたって、
「ハロウィンとは何か?」
と疑問に思い、ちょっと調べてみましたので、できる限りわかりやすく解説してみたいと思います。
キリスト教の風習じゃない!?ハロウィンの意外な起源について
ハロウィンイベントが盛んな国はアメリカですが、そのアメリカの主要な宗教はキリスト教(特にプロテスタント)です。
お化けや魔女なんてのは、キリスト教からは異端とされるもので、アメリカでお祭りのモチーフとして用いられるのには違和感があります。
以前から不思議だなー、と思っていたのですが、やっぱりハロウィンはキリスト教起源ではないお祭りでした。
ハロウィンの起源は、
古代のヨーロッパにいた、古代ケルト人による新年を祝うお祭り、サウィン祭
とのことです。
サウィン祭は11月1日からなんですが、お祭りのスタートが前日10月31日の夜から。
なのでハロウィンは10月31日なんですねー。
この時期には、古代ケルト人の信仰では、
この世と霊界をつなぐ門が開き、この世のものではない妖精や魔女やらがやってくる
と考えていたそうです。
こういった有害な妖精や魔女から身を守るため、仮装してまぎれるようになったそうです。
なるほど、それで仮装するようになったんだね。
その後、ヨーロッパではハロウィンは徐々に廃れていきましたが、もともとケルト人の国であったアイルランドやスコットランドでは広く普及していました。
それからずーっと後のこと、イギリス系移民たちがアメリカ大陸に移住し、徐々にアメリカという国を作っていきました。
しかし本国イングランドではハロウィンイベントが廃れていたこと、彼らの主な宗教であるキリスト教(特にプロテスタントの一派であるピューリタン)にとっては異教の祭りということなどの理由で、ハロウィンには強く反対していました。
ですがその後に、スコットランド・アイルランド系の移民がアメリカに大量に移住し、移民文化として定着、そこから徐々に一般大衆に浸透していったそうです。
ハロウィンの語源は?キリスト教との関係について
なるほど、ハロウィンの起源はわかりました。でも、「サウィン」と「ハロウィン」、言葉はちょっと似ていますが、語源としては無理がありますよね。
ハロウィンの語源は、なんとキリスト教の祝日である
「諸聖人の日」(All Hallow’s Day)
から来ているんだそうです。
「諸聖人の日」(All Hallow’s Day)は11月1日、なので10月31日は オール・ハロウズ・イブ (All Hallow’s Eve) になります。スコットランド語では、Eve は Even と書き、Even は e’en と略できるそうです。
そこで、
(All) Hallow’s (Day) Eve → Hallow’s Even → Hallow’s e’en → Halloween
となったそうです。
え、でもさっきハロウィンの起源は、キリスト教じゃないって言ったじゃん!?
おっと、そうでしたね。ですけれど、それにも理由があります。
ハロウィンはケルト人の風習です。キリスト教が世界中に伝播していくにあたり、それぞれの地域・国の宗教や風習は、多くの場合、
「異端」 「悪魔の教え」
等とされ、弾圧・排除されていきました。ハロウィンも、ヨーロッパ中にキリスト教が伝わる際に、異端扱いされたそうです。
そこで、キリスト教がハロウィンを弾圧するために、「諸聖人の日」を11月1日にかぶせてきて、ハロウィンのことを忘れさせる作戦にでた、という説があるんです。
でも、アイルランド、スコットランドではハロウィンの風習が生き残り、名前だけが「諸聖人の日」の影響を受けた、ということだそうです。
今でも、ハロウィンが大々的に祝われるのは主にイギリスに縁の強い国ばかり、すなわちイングランド、アイルランド、スコットランド、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、などです。
イベントとして多少祝われるのは、日本・香港・東南アジア諸国など、イギリス・アメリカに戦争で負けて植民地等になって影響を受けた地域・国です。ヨーロッパでは例外的にドイツぐらいのものです。
その他の国々はほとんどハロウィンに興味がなく、むしろ「諸聖人の日」を大切にしている国が多いくらいだそうですよ。
カボチャのお化け、「ジャック・オー・ランタン」ってなに?
ハロウィンといえば、あのカボチャのお化け、ですよね。
あれの名前は「ジャック・オー・ランタン」っていうんです。これは結構知ってる方、多いと思います。
「ランタン持ちの男」って意味らしいですよ。
このカボチャ、もともとケルト人の元祖ハロウィンでは、カブで作られていたそうです。
ジャック・オー・ランタンは、生前に散々悪いことをして死んだ人の霊魂が、この世をさまよう姿、なんだそうです。
悪人なので天国には行けないし、かといって悪いことをしすぎて地獄にも入国拒否されて、この世をさまよっているんです。
しなびたカブをくりぬいて、悪魔にもらった火種を入れて、この世をさまよい続ける霊魂。結構怖いお化けなんですねー。
ちなみにジャック・オー・ランタンは別名、「ウィル・オー・ザ・ウィスプ」ともいわれます。こちらはファンタジー物のゲームや物語に、時々出てきますよね。
あ、それ知ってる!!昔やったウィザードリィってゲームに、モンスターとして出てきた!!
奥深い古代ケルト人の民話・風習、他にも色々
どうでしょうか、参考になりましたでしょうか?
今回、たまたまハロウィンについて調べてみたところ、そのルーツは古代ケルト人の風習、ということが分かりました。
私たこやき、ファンタジー物が結構好きで、多少は古代ケルト人の風習などは知っているつもりでした。
ですが、最近身近になりつつあるハロウィンというイベントもケルト人つながりだったとは、意外な発見ができました。
古代ケルト人の民話には、魔術師マーリンや聖剣エクスカリバー、円卓の騎士や聖杯探索などの民話集である、アーサー王伝説が有名かと思います。
今日のファンタジー、「指輪物語」や「ハリーポッター」などの原点と言える民話ですので、今後機会があれば取り上げてみたいと思います。
冗長な文章にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
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